ピットとは・・・フロアレベルから下がった溝のこと
プレス機においてピットを使うメリットは、フロアレベル(FL)からどんどん高くなる躯体を床の下に隠して、使う部分だけ地上に出しておくことが出来るということです。
目次
ピットのメリット…下ラム編
【下ラムの場合】
下ラム(下側にシリンダーがあるプレス機)のメリットは大きいです。
例えば、ピットなしで1000mmストロークのシリンダーをフレームの下側に配置すると、パスライン(PL:ワーク投入高さ)がFLから1500mm以上になってしまい、背伸びしても仕事をするのが厳しくなります。このプレスを600mmのピットに据えるとPLが900mmとなり、作業がちょうどしやすい高さになります。
更に、1500mmのピットならFLがそのままPLとなり、自動投入もやりやすくなるかもしれません。
ピットのメリット…上ラム編
上ラムはシリンダーや油圧ユニットがフレームの上部にあるため、ピットに設置するメリットはPLを低くできるということとなります。
背の高い金型をプレス機に入れる場合、PLがFL近くにあると有利なことが多いです。この点では下ラム・上ラムどちらもメリットありますが、上ラムに軍配が上がります。上ラムは、なんといっても固定定盤が下側にあるため、搬送装置などの工作物をプレス内に取り込みやすくなります。
ピットがある工場は、埋めてしまう前に是非ご相談くださいね!